皆さま、最近汗かきました?
運動サボり続けると、体が怠け始めて「汗なんて贅沢品です」とか言い出すんですよね。
そうなると、代謝も落ちるし、なんだかむくむし、いいことなし。
そんな時に救世主のように現れるのが、フィンランド式サウナなのです。
このサウナに入ると、まるで体が「ああ、ようやく出番か!」
と喜ぶかのように、汗が流れ出てくる。
ところが、どっこい近所の銭湯のドライサウナで「あれ?汗が出ない…」
と焦った経験のある方なら、その違いに驚くはず。
「汗をかきやすいサウナ」って、一体なんなんでしょう?魔法でも使ってるの?
いえいえ、科学です。
汗をかくことの役割とは?
まずは、汗を普段からかけていないと何がよろしくないのでしょう?
熱いと感じると流れ出る汗は、単なる「体の水分」ではありません。
実は、体温調節や老廃物の排出にとっても重要な役割を果たしています。
汗の主な役割は
- 体温調節:汗が蒸発することで体温を下げる
- 老廃物の排出:ナトリウムや乳酸などの老廃物を排出
- 皮膚の保護:汗の成分が肌の潤いを保ち、バリア機能を強化
しかし!汗をかかない日々が続くと、これらの機能が、どんどん弱ります。
そうなると、体にさまざまな悪影響が出始めるんですね。
健康に生活する為にも、フィンランド式サウナの秘密を一緒に覗いてみましょうか。
フィンランド式サウナって、要するに何よ?
まず、フィンランド式サウナというのは、80〜100℃という
「普通に考えたら人間が耐えられない温度」の中で、
じっと座って体を温める北欧伝統の入浴法です。
「それって日本のサウナと同じじゃ?」って思うでしょう?
しかしながら、そこが違うんです。
日本の温泉施設にあるドライサウナは、砂漠のように乾いた空気。
それに対して、フィンランド式サウナは「適度な湿度」があります。
この湿度を操る秘密道具が「ロウリュ」。
なんだか呪文みたいな名前ですけど、要はサウナストーンにジャーっと水をかけて
蒸気を発生させる行為のこと。
実は、これが「汗の扉」を開くカギになるんですよ。
さて、なぜフィンランド式サウナで人は滝のように汗をかくのでしょうか?
それでは、その理由を見ていきましょう。
汗をかきやすい理由、教えちゃいます
1. 温度と湿度のデートは成功する
何よりもまず、フィンランド式サウナは、
高温(80〜100℃)と適度な湿度(10〜30%)の、絶妙な関係を築いています。
一方で、日本のドライサウナは湿度10%未満の「カラッカラ」状態。
そのため、皮膚の汗がすぐに「さようなら〜」と蒸発してしまい、汗が出た感覚がないんです。
「汗かいてる?」「いや、かいてないよ」みたいな会話が、体の中で繰り広げられているわけ。
それに比べて、フィンランド式サウナはロウリュのおかげで適度な湿度があるから、
汗が肌に「もう少しここにいるね」と留まり、「ああ、汗かいてる〜」という実感が湧きます。
さらに、湿度があると体感温度も上がって、体がすぐに「熱すぎる!冷やさなきゃ!」
とパニックを起こして汗腺フル稼働。
これぞ、フィンランドの知恵。
2. 「ロウリュ」は汗の指揮者
次に注目したいのは、フィンランド式サウナの主役とも言える「ロウリュ」。
サウナストーンに水をジャーっとかけると、「シュワーッ」という音とともに蒸気が立ち上る。
すると、この蒸気が体に当たると、汗腺が「総動員令」を受けたように一斉
に活動を始めるんです。
つまり、ロウリュがないサウナは、オーケストラに指揮者がいないようなもの。
バラバラに汗をかいてもいいけど、ロウリュがあれば全身の汗腺が「せーの」で活動開始!
そのおかげで、短時間でも「サウナ入ってきた感」が満点なんですよね。
効率厨の私としては、これは見逃せないポイント。
3. 深部体温、上がり方が違うよ
そして、フィンランド式サウナは、体の芯からじんわり温まります。
人間の体って、芯の温度(コア体温)が38.5℃を超えると「このままじゃヤバい!」
と判断して、大量の汗を出すシステムになっているんです。
実際、フィンランド式サウナでは、絶妙な温湿度バランスのおかげで、
このコア体温が効率よく上昇。
つまり、「汗スイッチ」が早く入るわけです。
それどころか、日本のドライサウナは、湿度が低いせいで皮膚表面だけが「熱っ!」となりがち。
「体の中まで温まる〜」までに時間がかかって、「あれ?全然汗かかないじゃん」
という残念な結果に。
まるで表面だけ焦げて中は火が通っていない状態。
こう聞くと少し、恐ろしく感じませんか?
4. 交感神経を煽って汗腺を目覚めさせる
最後に、フィンランド式サウナに入ると、体が「うわっ!暑すぎ!」
と思って交感神経がバリバリ活性化します。
言うまでもなく、交感神経は「ピンチの時に体を守る神経」で、
汗腺を刺激して「冷却システム発動!」と指令を出すんです。
特に、ロウリュで急に温度が上がると、脳が「これヤバくない?」と判断し、
汗腺がフル回転。「汗よ、出でよ!」と体中の汗腺が大合唱を始めるイメージです。
また、サウナに定期的に通うと、この汗腺が鍛えられて、
普段から「汗をかきやすい体質」に変化していきます。
これって、ある意味アスリートの特権を手に入れるようなもの。
したがって、日常生活でも「ちょっと暑いな」で汗が出るようになれば、
体温調節が上手くなって体調も安定しますからね。
気持ちよく汗をかくための、ちょっとした秘策
1. サウナ前の水分補給は義務です
まず何より、「汗かきたいのに汗が出ない」という悲劇を避けるには、
サウナ入る前の水分補給が超重要。
常温の水や白湯をゴクゴク飲んでおくと、体が「水分あるから汗出しても大丈夫!」と安心して、
発汗の準備を整えてくれます。
実のところ、カラカラ状態でサウナ入っても、体が「今日は節水モードで」と頑なになるだけ。
ですから、「水分補給はサウナのエチケット」と思って、しっかり飲みましょう。
2. ロウリュは遠慮なく活用しましょう
次に、サウナ内で「ロウリュしていいですか?」と聞かれたら、
「はい、お願いします!」と即答あれ。
なぜなら、湿度が低いと汗腺がお休みモードになりがち。
なので、ロウリュで適度な湿度を保つことが、汗活の秘訣です。
それだけでなく、ロウリュの「シュワーッ」という音と蒸気の広がる様子は、
なんだか神秘的で心地いいものです。
サウナの儀式感が増して、気分も高まります。
3. リラックスして呼吸を整えると、汗も喜ぶ
おもしろいことに、実は交感神経が暴走しすぎると、
「汗止めなきゃ!」という別の指令も出てしまうという、お茶目な一面も。
そこで、サウナ室ではゆったり座って、深呼吸を意識すると、
自律神経のバランスが整って、スムーズな発汗につながります。
言い換えれば、「早く汗出せ!」と焦れば焦るほど、
体は意地でも汗を出さない反抗期の10代みたいになるんです。
結局のところ、リラックスが汗かきの極意、覚えておきましょう。
4. 温冷交代浴は、体を騙す最高の方法
最後に、サウナ→水風呂→外気浴を繰り返す「温冷交代浴」。
これ、体にとっては「え、暑い?寒い?どっち?」というパニック状態を作り出すわけです。
そして、このパニックが血流を劇的に良くして、汗腺の働きもアップさせる。
このように、これを2〜3セット繰り返すと、なんとも言えない「ととのい」状態に。
「ととのい」って、まるで体が「ああ、これでいいんだ」と悟りを開いたような、
至福の瞬間です。だから、サウナ好きが中毒になるのも無理はない。
フィンランド式サウナで、贅沢な汗を体験しませんか?
結論として、フィンランド式サウナが汗をかきやすいのは、
「温度と湿度の絶妙なバランス」と「ロウリュの魔法」と「深部体温の上手な上げ方」のおかげ。
科学的に考えられた究極の発汗装置と言っても過言ではありません。
要するに、デスクワークで一日中座りっぱなし、運動する暇もない、そんな現代人こそ、
フィンランド式サウナを習慣にしてみてはどうでしょう?
実際のところ、汗をかく習慣は、むくみや冷えともサヨナラできる、
女性にとっても嬉しい習慣です。
「今日はちょっと疲れたなぁ」という日こそ、サウナで気持ち良い汗を流してみましょう。
すると、体の中のモヤモヤが、汗と一緒に流れていくような、そんな爽快感を味わえるはずです。
さあ、今週末はサウナに行ってみませんか?
最終的に、フィンランド人が何百年も大切にしてきた「汗の知恵」を、
あなたも体験してみてください。
フィンランド式サウナについて詳しく知りたい方はこちら